発酵乳と乳酸菌
発酵乳

発酵乳と乳酸菌

乳酸菌と発酵乳の関係はとても深いものです。
乳酸菌は、ブドウ糖や乳糖などの糖を分解して多量の乳酸をつくるが、腐敗物質はつくらない細菌の総称とされています。
この細菌は、人に発見されたのこそおよそ140年前ですが、その存在は人類よりも古く、数十億年も前にさかのぼります。
酸素の多いところでも成育でき、成育温度も幅広く、糖・ビタミン・ミネラルが多くある場所を好むという動植物の生育環境と似たところに存在してきました。
したがって、人や動植物が生育する場所には、ほぼ必ずこの細菌は存在していたのです。

この乳酸菌を利用して生まれたのが発酵乳です。
最初がいつどこであったかというのは定かではありませんが、約1万年ほど前に西アジアや中央アジア周辺の地域で生まれたと言われています。
乳酸菌が乳の中に入り込み、中の乳糖を発酵し、乳酸を作り出し、これによって乳の中のたんぱく質が凝固。
よくかき混ぜて、しばらくすると酸っぽくとろみがついてきます。
発酵乳の誕生です。

発酵乳は、乳酸菌が存在して初めて出来上がるものなのです。
現在ではベースになるものは乳だけではなく、それと同程度以上の無脂乳固形分、たんぱく質、乳糖、カルシウムなどを含んだ乳などでも良いと厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する法令」(乳等省令)によって定められ、発酵乳はこれらを乳酸菌や酵母での発酵を利用して、のり状や液状としたものか、凍結したものとされています。

これが、ヨーグルトやそのほかの発酵乳製品、つまり、乳製品乳酸菌飲料や乳酸菌飲料などを含んだ発酵乳であり、過去から現在にかけて乳酸菌の代表的な摂取経路となっているものです。
牛乳そのものでも栄養価は高いのですが、牛乳の場合は飲むとおなかを壊す人たちが一定数いるとされています。
これは乳糖不耐症といって、乳糖をそのまま摂取すると消化しきることができず、おなかに変調をきたすもの。
この代替手段としても、ヨーグルトなど発酵乳製品をとることは、非常におすすめの健康食品です。
また、乳酸菌はアレルギーにも効果的で注目を集めています。